2006年09月11日
フェデラーが19年ぶりのUSオープン3連覇を達成
スタッフ藤原です。ついに2006年USオープンもフィナーレを迎えました。最終日に行なわれた男子シングルス決勝では、ロジャー・フェデラーが見事3連覇を達成。ウィンブルドンとUSオープンを同時に3連覇したのは史上初の快挙です。
フェデラーは昨年の大会では、今大会で現役を引退したアンドレ・アガシをセットカウント3-1で下し、今年の大会ではスランプから復調してきた地元期待のアンディ・ロディックを同じくセットカウント3-1で退けました。地元アメリカの選手に対する観客の声援は物凄いものがありますが、そのような『アウェイ』の状況をものともせず勝ってしまう精神力は、王者たる所以でしょうか。
また今回の決勝では、第3セット終盤まで非常に拮抗した戦いが続いていました。これまで無理なショット・セレクトが目立っていたロディックが、ジミー・コナーズの力を得て自信に満ち溢れるテニスを展開。さすがのフェデラーもサーブ、ストロークで押される場面が見受けられました。しかし、一度手にしたチャンスを確実にものにするのが上位選手の特徴でもあり、フェデラーも第3セット第11ゲームでサービスブレイクを奪って、そのセットを獲得すると、第4セットでは5ゲーム連取で一気に王手をかけました。一矢報いたいロディックは1ゲーム返しますが、反撃もそこまで。最後はフェデラーの圧倒的な力が印象に残る試合となりました。
フェデラーのグランドスラムでの記録はこちらのニュースでご覧頂くとして、まだ25歳の王者はまだまだ記録を更新していくと思います。
また、今回は準優勝に終わったものの、ロディックも『フェデラー&ナダル』の2強関係に食い込んでいける実力を示したのではないでしょうか。これからの活躍が楽しみです。
フェデラーは昨年の大会では、今大会で現役を引退したアンドレ・アガシをセットカウント3-1で下し、今年の大会ではスランプから復調してきた地元期待のアンディ・ロディックを同じくセットカウント3-1で退けました。地元アメリカの選手に対する観客の声援は物凄いものがありますが、そのような『アウェイ』の状況をものともせず勝ってしまう精神力は、王者たる所以でしょうか。
また今回の決勝では、第3セット終盤まで非常に拮抗した戦いが続いていました。これまで無理なショット・セレクトが目立っていたロディックが、ジミー・コナーズの力を得て自信に満ち溢れるテニスを展開。さすがのフェデラーもサーブ、ストロークで押される場面が見受けられました。しかし、一度手にしたチャンスを確実にものにするのが上位選手の特徴でもあり、フェデラーも第3セット第11ゲームでサービスブレイクを奪って、そのセットを獲得すると、第4セットでは5ゲーム連取で一気に王手をかけました。一矢報いたいロディックは1ゲーム返しますが、反撃もそこまで。最後はフェデラーの圧倒的な力が印象に残る試合となりました。
フェデラーのグランドスラムでの記録はこちらのニュースでご覧頂くとして、まだ25歳の王者はまだまだ記録を更新していくと思います。
また、今回は準優勝に終わったものの、ロディックも『フェデラー&ナダル』の2強関係に食い込んでいける実力を示したのではないでしょうか。これからの活躍が楽しみです。
2006年09月11日
2006年女子チャンピオンはマリア・シャラポワに
みなさん、こんにちは。スタッフ藤原です。
2006年USオープン女子チャンピオンは、ロシアのマリア・シャラポワとなりました。2004年ウィンブルドン以来2度目のグランドスラム制覇で、決勝では第2シードのジュスティーヌ・エナン=アルデンヌを6-4、6-4のストレートで破りました。基本に忠実な打ち合いを演じ、左右に散らしながら相手コートに返し続ける。時折、ネットに出てアクセントを付ける。ピンチではナイスサーブで悪い流れを断ち切る。まさに女王に相応しい立派な戦いぶりでした。僕は、今回のシャラポワ優勝の要因が、『2つの覚悟』にあったと思っています。
まず、「ここで獲らないとテニス人生が駄目になる」という悲壮感にも似た覚悟です。WOWOWで放映していた決勝を、そして現地の試合を観て思ったのは、精神的にも体力的にも技術的にも充実してきたシャラポワは、今大会に対してこれまでと違った意気込みを持って臨んでいるように見えました。試合中の表情はいつにも増して厳しく、長らくぶつかってきたベスト4の壁を破ったところで、「このチャンスを絶対にものにする」という決意をより一層固めたに違いありません。2度目の四大大会決勝で、今季全てのグランドスラム決勝進出を果たしたエナンをかわすことが出来たのは、この決意に要因があるのはないでしょうか。
6歳で父親のユーリさんと渡米して、決して豊かとは言えない生活の中、アカデミーでテニスに打ち込み続けた毎日。ロシア人とはいえ、シャラポワにとってアメリカは人生の大半を過ごしている第2の故郷といえます。優勝セレモニーでインタビューをした司会者が、「アメリカの国民はあなたのことをアメリカ人だと思っていますよ。」というコメントをするほど、シャラポワはアメリカに馴染んでおり、そのような場所で優勝したいと思うのは当然且つ自然なことでしょう。この『第2の故郷で勝ちたい』という覚悟もあったと思います。
シャラポワ以外にグランドスラムで優勝したロシア人女性は、2004年全仏オープンを制したアナスタシア・ミスキナ、2004年USオープンを制したスヴェトラナ・クズネツォワと2人いますが、グランドスラム2勝はシャラポワが初めてです。
実力、人気、そして妖精と呼ばれるほどの美貌。そして、USオープン制覇という新しい勲章を手にしたヒロインは、更なる活躍を続けていくに違いありません。
2006年USオープン女子チャンピオンは、ロシアのマリア・シャラポワとなりました。2004年ウィンブルドン以来2度目のグランドスラム制覇で、決勝では第2シードのジュスティーヌ・エナン=アルデンヌを6-4、6-4のストレートで破りました。基本に忠実な打ち合いを演じ、左右に散らしながら相手コートに返し続ける。時折、ネットに出てアクセントを付ける。ピンチではナイスサーブで悪い流れを断ち切る。まさに女王に相応しい立派な戦いぶりでした。僕は、今回のシャラポワ優勝の要因が、『2つの覚悟』にあったと思っています。
まず、「ここで獲らないとテニス人生が駄目になる」という悲壮感にも似た覚悟です。WOWOWで放映していた決勝を、そして現地の試合を観て思ったのは、精神的にも体力的にも技術的にも充実してきたシャラポワは、今大会に対してこれまでと違った意気込みを持って臨んでいるように見えました。試合中の表情はいつにも増して厳しく、長らくぶつかってきたベスト4の壁を破ったところで、「このチャンスを絶対にものにする」という決意をより一層固めたに違いありません。2度目の四大大会決勝で、今季全てのグランドスラム決勝進出を果たしたエナンをかわすことが出来たのは、この決意に要因があるのはないでしょうか。
6歳で父親のユーリさんと渡米して、決して豊かとは言えない生活の中、アカデミーでテニスに打ち込み続けた毎日。ロシア人とはいえ、シャラポワにとってアメリカは人生の大半を過ごしている第2の故郷といえます。優勝セレモニーでインタビューをした司会者が、「アメリカの国民はあなたのことをアメリカ人だと思っていますよ。」というコメントをするほど、シャラポワはアメリカに馴染んでおり、そのような場所で優勝したいと思うのは当然且つ自然なことでしょう。この『第2の故郷で勝ちたい』という覚悟もあったと思います。
シャラポワ以外にグランドスラムで優勝したロシア人女性は、2004年全仏オープンを制したアナスタシア・ミスキナ、2004年USオープンを制したスヴェトラナ・クズネツォワと2人いますが、グランドスラム2勝はシャラポワが初めてです。
実力、人気、そして妖精と呼ばれるほどの美貌。そして、USオープン制覇という新しい勲章を手にしたヒロインは、更なる活躍を続けていくに違いありません。